グッズ収集はよくある光景だと思います。
推しの祭壇を作るため・・・。
推しのビジュアルが神がかっているため集めたい。
色々な事情があると思いますが、近頃注意喚起が目立つのは取引相手の金銭事情が回らなくなり取引が白紙になったというトラブルです。
今回はそんな「自転車操業のグッズ収集」について解説したいと思います。
そもそも自転車操業ってなに?
《自転車は走るのをやめれば倒れてしまうところから》資金の借り入れと返済を繰り返しながらかろうじて操業を続けること。また、そのような経営状態。
引用:コトバンクウ(https://kotobank.jp/word/%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A%E6%93%8D%E6%A5%AD-521972)
シンプルにすると、手持ちのお金は全くなく、人から借りたお金を、別の人の借金の返済に当てている状態です。自分の手元にはお金はないので、人から借りられなければ立ち行かなくなりますし、借金の返済も行えません。
グッズ収集で行う自転車操業とは?
あるところにZ推しの女の子がいたとします。
ランダム缶バッジのZくんの缶バッジをたくさん欲しがっており。
2種類の缶バッジを祭壇用にあつめよう!と決意します。
この時女の子が欲しかった缶バッジは以下になります。
(1)8月に発売缶バッジ
(2)9月に発売缶バッジ
上記2つは10種類でコンプリートできるBOXが売られるとします。
手元に欲しいキャラ以外の缶バッジのお金が一切ないため、BOX買いの枠を設けてお譲り先を探し購入費用を集めようとします。
缶バッジBOXの購入資金を集める
(1)の8月発売に合わせて、5,000円のBOXを10個予約できるように枠募集しました。
埋まってからの予約では遅いので事前に予約をし、枠を募集。
枠に応募してきてもらった人には前払いをお願いし、そのお金で予約したBOX10個を受け取りする予定でした。
(2)も同様に募集をかけます。
女の子はそれぞれ10個Zくんの缶バッジを5,000円の定価でゲットできる計算でしたが、(1)の募集は思ったように枠が埋まりません。
購入資金が足らず使ってはいけないお金に手をつける
発売日までに枠が埋まらなかったため、本来だったら5,000円の持ち出しで購入できるBOX10個を(2)の購入のために集めたお金で支払います。
手元には15,000円分のグッズが残ってしまいましたが、なかなかお譲り先が見つからず(2)の発売日がきてしまいます。
もともと(2)の募集であつめたお金を(1)の支払いに使用したため、お金が足りません。
予約分を受け取れないため取引を白紙に
(2)の募集に関しては白紙をお願いしましたが、手元にすべて返金できるお金がないため、トラブルとなりました。
なぜ自転車操業は起きるのか
予約品のBOXの枠募集(譲渡)は前払いをすることがあります。
商品が手元に届いてから、という方もいますが、大体は長期取引の場合「半額」支払うことも多いです。グッズ取引では長期期間経過したあとに飛ばれるパターンなども多いため、このような方法をとる人が多くいます。
自転車操業は1回のみの募集ではお金のやりくりは発生しないため、自転車操業となる場合は複数回に渡ってBOX購入&譲渡をしている場合です。
なんどもBOX購入&譲渡しているうちに本来は使ってはいけないお金に手をだすと、貯金がないかぎり自転車操業となります。
グッズの自転車操業を見抜く方法は?
見抜く方法はありません。
ただし、過去のタイムラインを遡ったりをしなるべくトラブルが起きにくい相手を選ぶことは可能です。
・やり取りの遅延を催促するリプライが多い。
・BOXの引き取り、開封が遅くなっていることが多い。
・注意喚起が過去されているアカウント。
上記はあくまで一例になります。
取引に慣れていない方は、まず高額なやり取りを約束しないということも大切です。取引に慣れていないうちは直接のやり取りかその場で完結する少額の取引から始めましょう。
自分でグッズ譲渡を行う際に自転車操業にならないためには?
自分の支払える範囲でのグッズ収集を心がけることです。
BOXを予約する際に譲渡先が決まってない場合は、すべて譲り先が見つからなかったとしても自分でその分の金額を負担できるか。ということがポイントとなります。
まだ見つかってない取引相手からもらうお金を想定した行動を取らないことです。
金銭的に、複数BOXを買うことができない、という方はいると思います。そういった方は諦めて枠に入ることをお勧めします。